2005年08月26日

コメンテーター

いつも髪を切りに行く店の店長さんはやり手で、この前二軒目の店を構えました。
子供さんも男女二人いるそうです。
その長男は、早稲田の工学部に1年行って嫌になって辞めて受験しなおして、今は関西にある某国立大学の薬学部に行って「女の子が多くて良いわ」なんてふやけた事を言いつつも喜んで通っているそうです。ちなみに、薬学部に行く事にしたのは、その母親が病気になったからだそうです。「新薬を開発してやる」との意気込みで行ったのだそうで、夢がかなうといいね、と微笑ましくなります。
さて、問題は長女の方です。店長によると、地アタマは長男よりも二段ほど上なのだそうで、高校選択のときも「ランクを落として、楽にトップを維持して推薦で大学に入学する」との理由で高校を選択したそうで、その計画も順調に進んでいるらしいのです。
このような地アタマが良く努力しない人にはありがちですが、世の中を甘く見る傾向になります。この長女も例外ではなく、将来なりたいものが"コメンテーター"なのだそうです。
私は思わず「世間を甘く見ている」と言ってしまいましたが、確かにワイドショーなどで、コメンテーターなるものをやっている人たちをみると「この程度なら、私のほうがずっと巧くできる」と思ってしまいます。

さて、雪斎さんのブロガーたちの「戦争」中にこのような記述があります。
 昨今、マス・メディアの影響力が落ちているのは、「名前」だけで食べているような人々を多く登場させているからである。雪斎は、特に民間テレビ局が放送しているワイドショーは、マス・メディアの影響力失墜を促す「諸悪の根源」であると思っている。そこでは、たとえば元スポーツ選手、タレント、女優が、「コメンテーター」と称して平然と政治・経済事象にまで論評を加えている。しかし、そうした発言の多くは、「中身のない」ものなのである。ブロガーの大勢を占めるC群の人々には、それぞれの世界の専門知識を持つ人々が多く含まれているから、こうした「中身のないコメント」は、たちまち失笑の対象となる。幾多のブロガーたちは、「この程度の発言でギャラをもらっているのかよ…。俺らのほううが、ずっとまともだぜ…」と反応しているであろう。そして、「中身のないコメント」を撒き散らすテレビ・メディアは、その信頼性と影響力を後退させていくのである。


確かにコメンテーターが無責任に適当な事を言って、高額なギャラをもらっている現状を見れば、「そんな楽な商売、私もやりたい」と思ってしまう若い子がでてきても不思議ではありません。ただ、甘い商売はそうは長続きするものではありません。雪斎さんが指摘しているように、マスメディア影響力の減少の一因であるとしたら、今後コメンテーターなる種族が生息する事は困難になっていくでしょう。
店長の長女もまだ、高校生です。地アタマが良いのであれば、大学在学中に世間のからくりを見抜いて、コメンテーターになりたいなんて言わなくなるでしょう。
そして、その時に何になりたいと言い出すのか、私は密かに楽しみにしています。
また店長のちょっと困惑した顔を見ながら、面白い話を聞けそうだからです。
posted by とのじ at 11:44 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記・コラム・つぶやき
この記事へのコメント
別にコメーテーター目指してもよくないですか?まずコメーテーターになるにはそれなりの肩書が必要です。つまりコメーテーターの必要条件を得るために努力するはずです。だから決してマイナスにはならないと思います。
Posted by 名無し at 2006年01月10日 13:44
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。