2005年08月08日

敵と味方を峻別せよ。

なんとなく書きかけてまとまらなかったものばかりです。

政治とは妥協の産物、のはずであったのですが、最近ではすっかり変わってしまったのでしょうか、交渉相手に「Yes or No?」と迫る手法が目立つようになりました。例えば、郵政民営化です。これでは、小泉内閣は自民党各議員に「Yes or No?」の選択を迫っています。私としては、郵政民営化を長年唱えてきた小泉氏を首相にした段階で、自民党内では郵政民営化に対する了承は得られているものと考えていたのですが、どうやら違っていたようです。それにしても、反対する自民党議員の方々は一体何を考えて今まで4年間も小泉内閣を支えてきたのでしょうか?郵政民営化も他の公約と同様、画に描いた餅に過ぎない、と軽く考えていたのでしょうか? だとしたら、反対派は既に負けています。党内に大した基盤もなく4年間政権を維持してきた実績と今なお50%前後の支持率を維持する首相が動いた後で、反対の動きをしたところで手遅れも良い所です。衆議院は5票差でしたので、参議院では否決されるとの予想もありますが、私は案外あっさりと通過してしまうのではないかと思っています。通過しなかったとしても、衆院解散ですから、小泉首相としてもしてやったりでしょう。何しろ、反対派をまとめて放り出すチャンスですから。それにしても、民主党の影の薄いこと。もともと、官公庁の削減を叫んでいたのが、小泉首相憎しのあまり、民営化の対案も出さずに反対に回るだけとは、社会党時代に戻ったと揶揄されても仕方のないところです。実は、個人的に可決を楽観視しているのは、民主党から造反者がでるのではないか、と思っているからです。民営化は、公官庁削減を叫んでいた民主党の大義名分に則っていますし、この状況で賛成票を投じれば、民主党から追い出されても、自民党からは三顧の礼で迎え入れられるでしょう。そして、来年の衆議院選挙では、反対派が非公認になった選挙区で堂々と自民党公認として出馬できる可能性が大きいのです。野心をもった政治家であれば、万年野党にいるよりも与党で衆議院の公認を受けられるまたとないチャンスと考えるはずです。この辺り、どうなるでしょうか。
そして、今進行中の6ヶ国協議があります。ここでも、米国をはじめとする五ヶ国が北朝鮮に対し「Yes or No」を示すよう迫っています。北朝鮮の瀬戸際外交もとうとう、本当の瀬戸際に追い込まれてしまいました。しばらく、休会とのことですが、その間に日米ともハードルを下げることはないでしょう。北朝鮮は決断できるでしょうか? しばらくは、踏絵にも似た「Yes or No」外交は続くかと思います。


ブッシュ政権の長期ビジョン。十字軍的な民主主義への信仰も良いのですが、内政はどうなっているのでしょうか。景気はITバブルがはじけた後は土地バブルと、バブルが破裂したら、次のバブルを膨らませて維持しているようですが、その様な手法は果たしていつまで続くでしょうか。そうしている間にも、医療・教育・年金・そして双子の赤字の問題は解消することなく膨らみ続けています。こちらは負のバブルも着実に膨らんでいて、どれか一つでも破裂したら政権どころか国が吹き飛びかねません。そして、産業の空洞化はアウト・ソーシングと言う名の下で着実に進行しており、今や情報産業すら国外に移転しかねない勢いです。そして、国内の通信政策は整合性に欠け、ブロードバンド化に対する将来ビジョンはありません。盛んなのは金融産業のみですが、それだけで国を支えられるほど米国は小さい国ではありません。金融産業に従事する一部の勝ち組とその他大多数の負け組みに分裂してしまうのでしょうか。
日本の場合には、土地、金融、株、と一時にバブルが膨らみ弾けたおかげか、すっかり、バブルに対する警戒感が強くなってしまったので、しばらくはバブルはないかと思います。企業も団塊後に向けて、若年層採用に積極的になりつつあるようですし、なんと言っても、日本は結局技術で生き残るしかないとのコンセンサスができた事が大きいかと思います。技術とものづくりへの余りの傾倒は如何なものかと思わないでもありませんが、汗水たらして働くことを忘れない限りは、そうは零落することはないでしょう。問題は多々あるにしろ、基本的に将来を楽観しています。

追記:結局、郵政民営化法案は否決されて、衆院は解散されました。
総理「300選挙区すべてに公認候補をたてる。37人の反対議員には公認をあたえない」
との事ですので、小泉首相としては、これも想定のうち、なのでしょう。むしろ、反対派議員の方が解散は想定外だったかのような印象を受けます。それにしても、笑顔でインタビューに答えている総理、反対した人たちにとっては、阿修羅の笑顔のごとく見えるのでしょうか。
暑い夏になりますが、民主党は郵政民営化に反対したことにより、自民党と対決できる大義名分はなくなりました。外交政策にしても、今更親中・親韓を唱えたところで、返ってくるのは反感ばかりでしょう。加えて、民主党の支持基盤の労組の多くも夏期休暇中(笑で動きが鈍くなることも予想されます。そして、党首は岡田氏です。民主党も苦戦を強いられることになるでしょう。
どちらにしろ、色々面白いもの、醜いもの、等が見られることになりそうな1ヶ月です。
# ところで、全選挙区に候補を出すと言うことは公明党とも全面対決のつもりなんでしょうか?
posted by とのじ at 12:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・コラム・つぶやき
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