2005年06月17日

私的演奏協会とウィンナ・ワルツ

今も昔も新しい音楽に対する理解が得られない事は変わりなく、シェーンベルクもそうした状況に憤りを感じていました。
普通ならば、酒場で愚痴をこぼす事で憤りをごまかしてしまいますが、そこはシェーンベルク、他人がやらないなら自分でやってしまおうと、「私的演奏協会」なるものを設立し、新しい音楽の紹介をはじめました。予算も厳しいので編曲して室内楽での演奏です。マーラーの大地の歌すらも13人の室内楽版に編曲して演奏しました。
そして、当然のことですが、客は集まらず赤字は募ります。そこで仕方なく、J.シュトラウスII世のワルツのコンサートを催してお金を集めることにしました。やっぱり、これも編曲です。編曲者は自分たち、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンとお馴染みの面々です。
こうして、世にも奇怪な新ウィーン楽派編曲によるウィンナ・ワルツが誕生したのでした。
編曲はと言うと、曲の骨格だけを残して贅肉をそぎ落としたので、まるで骸骨たちのワルツのような印象を受けます。ただ、骸骨たちのワルツと言うのも奇妙にユーモラスです。
LPでは、私的演奏協会のために編曲された、ウェーベルン編曲のシェーンベルク「室内交響曲op.9」の縮小版や、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」の室内楽版などが入っている盤があるのですが、こちらのCD化はないかと淡い期待をしています。
物好きな人にお勧めします。
次は、これよりすごいであろう、大地の歌の室内楽版を探してみます。ハルモニアムンディから出ていたようですが、今は品切れのようなのです。
posted by とのじ at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(1) | クラシック音楽
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Excerpt: ウィンナワルツウィンナワルツは、19世紀のウィーンで流行した3拍子のワルツである。ダンス音楽団の団長であったヨーゼフ・ランナーと「ワルツの父」と呼ばれるヨハン・シュトラウス1世の二人がウィンナワルツの..
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Tracked: 2008-02-05 14:25
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