2006年07月10日

中国の決断

今回の安保理での北朝鮮の制裁決議について、中国の動向が注目されています。中国は今のところ、反対するか棄権するかで揺れているようです。
さて、現在の胡錦涛政権の外交課題に関しては、以下の要素が複雑に絡み合っています。

北朝鮮のミサイル
インドのミサイル実験(成功)
台湾のミサイル実験(成功)
台湾の9月のミサイル実験予定
人民解放軍からの圧力
米国からの圧力
日中関係
北朝鮮の我が侭
ロシアの動向
安保理での孤立化

何やら八方塞がりの様に見えますが、逆に言えば、通常の政治的手法に従い「大を生かすために小を切り捨てる」決断さえできれば、ほとんどが良い方向に転がりだす可能性も大いに有るのです。
それは、「北朝鮮を切り捨て、制裁決議に賛成する」決断です。棄権では、単に「反対しなかった」だけです。ここは、より強力なメッセージとして、賛成票を投じることが不可欠となります。
これにより、中国は台湾とインドのミサイル問題に対しても、制裁を主張できるようになり、他国もこれにあからさまに反対することはできなくなります。
また、北朝鮮を切る決断をすることにより、米国からの圧力は軽減し、日中関係も改善の糸口をつかむことができます。北朝鮮に対しても、国際的包囲網を築くことにより対処が可能となります。また、人民開放軍も北朝鮮の暴走を止められなかった責任を取らせることにより粛清が可能となります。
これにより中国が失うものは、東アジアの大国としての(特に六者会談主催国としての)面子だけです。
私には、実に割のいい決断だと思えるのですが、面子を何よりも重んじる中国にこの決断ができるでしょうか。
もし中国がこの決断をできた時には、真の地域大国への道が開かれる可能性が見えてくると考えます。
さて、10日の決議の行方を見守りたいと思います。
posted by とのじ at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・コラム・つぶやき
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