2010年11月15日

素人がヴィンテージ・オーディオを売り始めました。

最近のオーディオだけでは物足りないのか、あるいは銀座の地代が稼げないのか、Sound Createというショップが、ヴィンテージ・オーディオを扱い始めました。ヴィンテージ・オーディオは、現代オーディオとはまた違った知識と経験が必要なものであり、それを獲得するのには、情報があふれている現代オーディオ以上に困難なものです。
そこで、重要になるのが優れた行きつけのショップを見つけることです。とは言え、素人にはどれが優れたショップであるのか見当がつきませんから、経験と失敗を積み重ねることによって、そうした勘を養い、優れたショップを見つけるわけです。
それは、現代オーディオをやっていたショップでも変わりありません。客商売ですから、個人の場合以上にそうした経験と知識を積み重ねることが必要なわけです。それを怠ると、間違った商品を売り、ショップの信用に関わってきます。これは当然のことです。
ところが、Sound Createはその当然のことを怠って、ヴィンテージ・オーディオの商売をはじめたようです。
例えば、この「Garrard 301/SME 3009」などはその典型でしょう(2010年11月15日現在)。
アームがSME 3009となっていますが、これはどう見てもSME 3009S2/Impです。
両者の違いは、画像検索などで確認していただくとして、問題なのは性能と価格の違いです。
3009S2/Impは、1972年に登場した機種で、当時の流行だった軽量・軽針圧に対応した機種です。ですので、カートリッジ(シェル込み)で15gまでしか対応していませんし、針圧も1.5gまでしかかけることができません。これは、現在のMCカートリッジのほとんどが使えないことを意味します。
そのおかげで、価格も安くオリジナルの3009の1/2から1/3程度の値段で売られていたりします。
こうした間違いは、銘板に「SME Model 3009」としか書かれていないことから発生したものと推測されます。せめて、ネットで画像検索していれば、すぐに間違いに気づいたでしょうに、それすら怠ったようです。
また、ほかにも非常にレアなユニットを使ったスピーカーシステムも売っていますが、これもユニットが間違っているようですが、ここでは指摘しません。探してみてください。
というわけで、このSound Createというショップは、ヴィンテージ・オーディオの素人が何も判らずに商売をはじめたわけですから、普通の人は近づいてはいけません。素人商売なのに、価格だけは立派に銀座価格となっています。

Sound Createに忠告することがあるとしたら、「素人がヴィンテージ・オーディオに手を出すな」と言う事でしょうか。ましてや、日本ではあまり扱われたことがなく情報も少ない、Trusonic, RCA, Lorenzなどを扱おうとするならば、尚更です。
私もヴィンテージ・オーディオの経験は浅いのですが、あまりにも酷いので久しぶりに記事にしてみました。
素人の殿様商売は、さっさと畳むよう祈りつつ。

追記(11/19). スピーカーに関する記述はさすがに直してきました。
posted by とのじ at 19:40 | Comment(1) | TrackBack(1) | オーディオ
この記事へのコメント
素人がヴィンテージオーディオを売っているケースは結構多いようです。
特に、ドイツ系などゴミを拾ってきて売り捌いているようです。
全くの素人がMJを読みながらヴィンテージパーツを使ってフォノイコやアンプを作り、販売しています。
最近では、ヨーロッパ系のカートリッジを拾ってきて針に拘るなどと言いながら、素人が試行錯誤しているみたい。

Posted by マイクロ at 2011年11月18日 20:21
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ヴィンテージ・オーディオを扱ってはいけない業者
Excerpt: 現在のオーディオには無い独特の魅力があることからか、現行商品のオーディオ製品を扱うだけでは、商売として不十分だからか、最近、新規にビンテージオーディオを扱うようになった店が多いように思います。 また..
Weblog: 螺旋館Blog @ So-net
Tracked: 2010-11-19 00:26
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