2006年04月02日

クラシックの衰退 - モーツァルト生誕250周年

今更ですが、今年はモーツァルト生誕250周年です。
さて、1991年のモーツァルト没後200年の時は大いに盛り上がった(クラシック界限定)のですが、今年はどうも華やいだ雰囲気もありません。
ちなみに、ショスタコービッチも目出度く生誕100周年なのですが、日本では全く話題にもなっていません。ちなみに、露西亜ではプーチン大統領が陣頭指揮を執って、色々やるとの情報もあります。

さて、1991年から2006年までのこの15年にあったことを思い出してみますと、
・最後の巨匠指揮者たちの相次ぐ死により、(カラヤンやバーンスタイン、ショルティ、ヴァントに日本だと朝比奈など)売れ筋のオーケストラ録音で大きな話題となるものがほとんど出なくなりました。
・NAXOSの躍進。日本ではマイナーな曲を録音してくれる有難いレーベルとしてマニア向けのものとして捉えられてますが、欧米では、安売りの入門向けレーベルとして捉えられています。それに対抗するためか、大手レーベルは過去の名盤をバーゲン価格で売り出しました。その結果は消耗戦です。過去の名盤の面白さを再認識させてくれた代わりに現在の新譜のつまらなさを際立たせる結果となりました。
・リスナーの高齢化。20年くらい前までは、意外と高校生くらいでもクラシックを聴いている人はいましたが、今はどうでしょう。コンサート会場でもCDショップでも若い人を見かけることはほとんどなくなりました。クラシック全体で高齢化が進んでいるようです。
・CDメディアの成熟。CDは15年前にはまだ新しいメディアでしたので、これを気にCDを買ってみようと言う層もまだまだいました。しかし、今ではCDは成熟してしまったメディアで、これを気に、という人もいません。ユニバーサルはモーツァルト全集を出すのならばSACDで出すべきでしょうが、ユニバーサルはSACDの部門を解散したとか。
・ハイリスク・ローリターンな人的投資。子供の情操教育程度ならば、ピアノやバイオリンを習わせるのはいい事でしょうが、プロになろうとすると大変です。幼児期から始まるレッスンをして授業料の高い音楽大学への進学を果たしても、プロとして生計を立てることができる人はごく一部です。しかも、プロとしてやっていけるにしても、オーケストラの団員は決して高給取りとは言えませんし、ソリストとなったところで安定した収入は得られません。
他にもネット配信との不適合、等まだ色々あるかと思います。
様々な要因が絡み合っていますので、中々困難な問題だと思います。
posted by とのじ at 19:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック音楽
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