2005年12月19日

今年気になった事-オーディオその一-iTunes Music Storeの成功

師走も半ばを過ぎましたし(そういえば年賀状をまだ買っていません)、今年の締めを思いつくままに書いて行こうかと思います。
オーディオ・ビジュアル関係では、今年は新フォーマットが出ない珍しい年でした。
そのような中で最も大きな話題は個人的には「iTunes Music Store」の成功だと思います。これにより、日本でも音楽のダウンロード販売が商業的に成功することが実証されました。一方でパッケージ・メディアはCCCDがやっと消えたと思った矢先に、SONY/BGMのCCD回収騒ぎでイメージダウンしました。
オーディオ・マニアの人は、「MP3なんて音楽じゃない」と言ったりしますが、これにより若い人のオーディオへの扉を開くきっかけが増えたことは否定できません。
圧縮音楽と言っても当然のことながら、方式・ビットレート・エンコードソフト等により、非常に音が変わります。PCでこれを簡単に経験できることにより、ミニコンポで漫然と音楽を流していた時よりも格段に音の違いを知ることが出来るようになりました。その結果、付属のイヤホンでは満足できなくなり、別にイヤホンを買う人が増えるようになったのです。
その事は、ヨドバシカメラなどの量販店のiPodあるいは、オーディオ売り場に行けばすぐ判ります。そこには様々なイヤホンが展示され、なかにはEtymotic Research, ER-4SやShure, E-5cなどiPod本体よりも高いイヤホンも何種類か展示されています。
この様なことは、カセットのウォークマンやポータブルCDPやMDの頃には無かった新しい動きです。つまり、圧縮法による音の違いを体験したことからオーディオに目覚めつつある層が確実に若い人の中に育っているのです。従来からのオーディオ・メディアはほとんどこうした動きについて取り上げていません。むしろ、コンピューター関係の雑誌のほうが盛んにこうしたイヤホンについて取り上げています。
今育ちつつあるこうした若いオーディオ予備軍を、本格的なホーム・オーディオの世界に招き入れることが出来るならば、オーディオの衰退に歯止めを掛けることが出来るのでしょうが、どうも頭の古い評論家の方々は、こうした聞き方を「音楽を消費するだけのものだ」と否定的な反応しか示せていません。
音に特化した圧縮オーディオ機器とイヤホンの紹介、そしてそれからステップアップするための安価なオーディオ機器のための雑誌があれば、こうした層を取り込むことができるかもしれませんが、PCとオーディオの両方がきちんと判っているライターは(そして編集者も)少ないでしょうから、難しいことでしょう。
posted by とのじ at 12:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ
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