2005年12月15日

Xbox360の動きについて

先日12/10に日本でもMicrosoftの次世代ゲーム機Xbox360が発売になりました。
私はこれには余り興味はなかったのですが、以下の記事を見て以来興味を抱くようになりました。興味、と言っても購買欲を刺激されたのではありません。先代に続いて、どれだけ派手に日本市場でこけるのか見てみたくなったのです。

初代Xboxで「大きすぎる」とのクレームに反省したのか、本体はそれなりに小さくしてきたXbox360(これもIBM 360のパクリかと思った人は多いのではないでしょうか?)ですが、実はACアダプターが巨大になりました。本文はこちら。
で、「Xbox 360の消費電力は、標準値で116W、最大時には実に254W」だそうで、「ACアダプタには冷却ファンが内蔵されている」との事。更に、ACアダプタからはDC12Vと5Vが供給されるそうで、それってパソコンの電源を外に出しただけやないか、との揶揄が「まさしく正解」という感じです。

新Xboxで集団訴訟 ゲーム中の急停止で
 米マイクロソフトが先月下旬に発売したばかりの次世代家庭用ゲーム機「Xbox 360」がプレー中に急に停止するとして、イリノイ州シカゴの男性が同社に対して損害賠償を求める集団訴訟を同州の連邦地裁に起こしたことが、5日分かった。

加熱してフリーズ、って、自作PCでもないんだから放熱処理くらいまじめにやってください、と言いたくなりますが、どんな環境で使っていたのかも気になります。

そして、日本発売です。
IBM360を意識してXbox360と名付けたのならば、「IBM360が汎用コンピュータの標準となったように、Xbox360が家庭用ゲームコンソールの標準となることを狙う」とMSは考えていたでしょう。
この12月には欧州・日本でも発売されて、主要マーケットでの発売が始まりました。
米国では過熱気味、欧州での出足も順調ですが、さて、日本ではどうだったのでしょうか?

まず、発売前の記事から。
「Xbox360」国内10日発売 次世代ゲーム、MS先手必勝
 すでに大阪や名古屋、札幌、福岡では360の巨大モニュメントを設置するなど、広告宣伝を強化。初回出荷台数は明らかにされていないが、ゲーム出版社のエンターブレイン(東京都千代田区)は「発売初日は十万台をクリアする」と予想するなど“先行逃げ切り”を目指している。

ボーナス時期、年末の新機種投入ですので、ある程度強気の見通しが立てられていたのでしょう。
ところで、実際の売り上げはどうでしょうか。周りにゲーム好きな人が一人くらいいるかと思うので、尋ねてみて下さい「Xbox360をどう思うのか」と。肯定的な答えはほとんど返ってこないことでしょう。
さて、実際の販売台数はともかくとして、通販サイトやゲーム店の店頭をみれば、ある程度の感触はつかめます。店頭では、どこも山積、主要な通販サイトで品切れとなっているところは一つもありません。
象徴的なのが、ソフマップのこのページです。
2ちゃんねるのニュースカテゴリのゲーム速報板では、"【速報】XBOX360、ソフマップでついに一台売れる"とのスレッドが立っていましたが、削除されてしまいました。最初に何台入荷したかは知りませんが、私がこのスレを発見して、ソフマップのページを見始めたのが、12/11の夜。その時に、残り限定数"305台"でした。そして、これを書いている現在(12/15 12:12)、残り限定数"297台"、です。
そして、最初の週末の発売台数が発表されました。

マイクロソフト新ゲーム機Xbox360出足の売れ行き、出荷の3割弱−調査
12月13日(ブルームバーグ):ゲーム業界専門の調査会社、メディアクリエイトが13日までに発表したところによると、米マイクロソフトが10日、日本で発売した新型ゲーム機「Xbox360」の2日間の販売台数(暫定値)は4万1817台だった。店頭に並んだ台数に占める割合は27.89%と3割に満たなかったという。


他にも、出版社のエンターブレインの調査では、初日2日間で62,135台との結果もありますが、どちらにせよ、「爆発的人気」からはほど遠い状態のようです。
ゲーム機などの発売をローンチと言いますが、このlaunchには、ロケットの発射の意味もあります。
Xbox360は、少なくとも日本では、ロケットならば、発射台で浮き上った途端に大爆発した状態に例えることが出来るようです。

そして、大惨事後の混乱に拍車を駆ける様に、以下のような発表をしました。
Xbox360:「HD」規格の次世代DVD採用機発売へ
 米マイクロソフトは14日、10日に日本で発売したゲーム機「Xbox360」で、HD−DVD(HD)規格の次世代DVDを使う新型機を、来年にも発売する方針を固めた。ライバルのソニーは、ブルーレイ・ディスク規格を使う「プレイステーション3(PS3)」を来春発売する予定で、ゲーム機の分野でも次世代DVDの規格競争が起きることになる。
 現在の「360」はDVDを採用している。だがPS3に対抗し、より大容量で高精細のゲームソフトを動かせるようにするためには、次世代DVDは不可欠と判断した。米マイクロソフトが以前から支持を表明しているHDを採用する。

現行機種は型遅れになるどころか、今後発売されるタイトルで遊べなくなる事をこの記事は意味しています。これまで、同一ハードで新発売タイトルで全くプレイできなくなるようなことをなるゲーム機はありませんでした。追加ハードの購入で新ソフトがプレイできるようにするなどの救済措置を取っています。また、新ハード発売後、一週間もしないうちでの互換性放棄の決定は前代未聞です。Microsoftは、ソフトウェアのバージョンアップと同じ感覚でこのニュースを発表したようにしか思えません。Xbox360の作りにしてもそうですが、MSにはハード屋としての感覚が決定的に欠如しているようです。
これで、現行Xbox360は誰も買わないことになるでしょう。小売店は膨大な在庫を抱えて茫然自失の状態ではないでしょうか?
そして、Microsoftに少しでも期待して、Xbox360を購入した人ははたしてどのような思いを抱くのでしょう?
この2点に思いを馳せる時、ゲーム屋としてのMicrosoftの前途にはただ暗闇が広がるばかり、との感想しか出てきません。

追加:Microsoftは一応、「記事のような事実は発表していない」との発表をしました。
とは言え、こう報じられるのだから、誰も信じていないのでょう。

HD-DVD規格のXbox 360発売は"いまのところなし"
●マイクロソフトが正式見解を発表
 12月 14日から本日にかけて、一部の報道機関で、"次世代光ディスクHD-DVD規格のDVDドライブを搭載するXbox 360を来年春以降に発売する方針を米マイクロソフトが固めた"という報道があった。この報道に関して、マイクロソフトのXbox事業本部は以下のような見解を出した。

■マイクロソフトは、米国でも日本でも、Xbox 360への次世代DVDドライブ搭載の可能性に関して、いかなる発表も行っておりません。
■次世代DVDを搭載したXbox 360を発売する予定はいまのところありません。

 これまでの報道を"いまのところありません"という言葉で否定した。


HD-DVDへのMSの肩入れ具合と、PS2に対する敵愾心からすれば、いつかは出るものだろうとゲーム業界関係者なら誰もが予測していた事が出てしまっただけ、との受け止め方のようです。それにしても、記事が出る時期が最悪のタイミングでした。
posted by とのじ at 12:12 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記・コラム・つぶやき
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大逆転!?XBOX360!!
Excerpt: 久しぶりにレモン氏と話をした 発売されてたのすらよく知らないけど、XBOX360が低調だそうです。 ここにどんな失敗しているのか、詳しく説明されています。 同時発売ソフトもまた… なんてい..
Weblog: モノーキブログ
Tracked: 2005-12-23 10:46
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